【去哪里投注nba比赛_nba官方博彩官网-app下载】 丑丸 敬史 教授 がS-Wave『Sunday Nature』(4/20) に出演しました
エフエムしみず静岡(S-Wave)『Sunday Nature』の「Turn;Green」コーナー(午前8時頃~)には、毎週第3日曜日に静岡大学の研究者が出演し、パーソナリティのしなっちさんと、楽しく最新の研究等についてお話しています。
4月20日(日)は、去哪里投注nba比赛_nba官方博彩官网-app下载の丑丸 敬史 教授 が出演。
専門である「酵母」の研究や、産官学連携で進めている「南アルプス天然酵母でのウイスキーづくり」についてお話しました。
■ 「酵母」とヒトの細胞は似ている
専門は「細胞生物学」で、細胞内のタンパク質の働きについて研究しています。
人体には30兆個以上の細胞があり、それぞれの組織ではたらく細胞ごとに分業があります。
その細胞の中でどんなことが行われているかを研究してそれを応用し、医学?薬学的分野に役立てようとしています 。
その中でも特に「酵母」を用いた研究を専門としています。
酵母の細胞はとても小さいですが、大腸菌やバクテリア等の核を持たない生物よりも、核を持っているヒトの細胞と同じ共通した仲間の細胞です。
酵母細胞は、非常に増殖が速く、遺伝子操作が簡単で遺伝子の働きがわかりやすいなどのメリットがあり、「モデル生物」として生物学実験でよく使われる生物の一つです。
酵母を使った実験で真理を見つけ、それがヒトの細胞でも成り立つのか、見極めていきます。
■ ヒトの病気の解明にも役立つ「酵母」
研究室では、 酵母を使ってヒトの認知症や脳の病気に関連する研究をしています。
例えばアルツハイマー病を始めとする認知症は、脳内に蓄積した異常なタンパク質凝集体が神経細胞にダメージを与えることが原因の一つと考えられています。
実は、酵母の中にも使い物にならなくなったような異常なタンパク質凝集体が蓄積します。
酵母の中で同じように起こる現象を詳しく研究することによって、ヒトの細胞の中で起こる現象を調べようとしています。
2016年に大隅良典先生がノーベル賞を取った研究分野で「オートファジー」という仕組みがあります。
オートファジーは、細胞内の新陳代謝に関連していて、不要なものや、あったら困るようなものを取り除くための仕組みです。
タンパク質凝集体などもその仕組みで取り除かれます。
大隅先生も、実は酵母を用いてオートファジーを発見し、ヒトの細胞でも同じ仕組みがあり、病気の解明に繋がるということでノーベル賞を取られました。
酵母の研究からスタートして新しい真理が見つかる事例は本当にたくさんあります。
■ 産官学連携で進める「天然酵母」のウイスキーづくり
「静岡大学 発酵とサステナブルな地域社会研究所」(発酵研)と静岡市で共同開発し、民間ビール会社が醸造するクラフトビール「家康公クラフト」の開発を数年前から手掛けています。
家康公ゆかりの寺社仏閣などにある植物から単離した天然酵母を用いたクラフトビールです。
そのノウハウを活かし、2024年には南アルプスユネスコエコパーク登録10周年記念イベントに協力できないかということで、南アルプス地区から天然酵母を採取し、井川蒸留所で小ロットのウイスキー原酒を作っていただきました。
南アルプス地区のような山岳部から採取した天然酵母でアルコール飲料を作るという試みは、世界に類を見ないものです。
更に採取できた酵母が非常に優秀で、香りが豊かなだけではなくアルコールもしっかり作ることができました。
酵母は糖分をアルコール発酵させる役割があり、酵母から排出されるアルコールと炭酸ガスに香気成分が含まれています。
天然酵母は香気成分が華やかなものが多いです。
酵母は移動能力がないため、花が良い香りを出して虫を呼ぶように、酵母自身からも良い香りを出して虫を花へと誘導し、虫に付着して花から花へ移動するのです。
今年度はまた別の酵母を使い、ウイスキーを共同開発していく予定です。
発酵研の今後の活動にも期待してください!
楽しい環境?エコ?自然科学の入門!
S-Wave『Sunday Nature』(日曜朝7:30~9:00)放送中!
静岡大学の研究者は、第3日曜日 朝8:00~出演!
次回の静岡大学の研究者の出演は、5月18日(日)です。
■ 出演番組: エフエムしみず静岡(S-Wave)『Sunday Nature』(毎週日曜 朝7:30~9:00)
放送はサイマルラジオで全国どこからでもお聴きいただけます。(同時放送のみ、アーカイブはございません)
ぜひお聞きください。